都心から半径40〜60km圏をぐるりと結ぶ圏央道の神崎インターを降りてすぐのところに、ここ道の駅「発酵の里こうざき」があります。千葉県北東部への表玄関とも言えるこの場所は、元来早場米の産地で、酒や味噌、醤油などの発酵食品の生産が盛んなところでした。私どもが居を構える佐原にも、酒蔵や醤油の名店が立ち並んでおり、そうした背景から名付けられたのが「発酵の里こうざき」です。鈴木組はその開設に際して、主に盛土、外構、場内の中央を走る道路、そして駐車場の舗装を担当しました。予め国土交通省側が圏央道の残土を運び込み、プレロード工法により軟弱な地盤を荷重により沈下させる処置がなされていました。工事においては、道の駅建築業者との協業になる関係で、施工管理間での調整・連携を密にし、スムーズな作業進行と工期厳守に務めました。

工事を無事完遂に導くことは私どもの使命であり一番のやりがいですが、こうして実際にご利用者様の安堵の笑顔に出会えると喜びもひとしおです。車から降りて、神崎の澄んだ空気と麹の仄かな薫りでホッと一息をつかれる、そんなひとときを私たちは足元から支えている。作り手冥利に尽きる瞬間です。